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AXIOS サウンド・レビュー

ハイエンド・ヘッドホン用リケーブルAXIOSのサウンド・レビューを掲載します。

KIMBER KABLEのハイエンド・ヘッドホン用のリケーブルAXIOSは、発売以来約1年が経過し、その間にラインナップが拡充され、着実な評価とファン層を拡大し続けていますが、製品の購入ガイドとなるようなサウンド・レビューが残念ながら存在しませんでした。今回、DENONヘッドホンAH-D7200用の3種からなる全てのAXIOSラインナップのサンプルを入手することが出来たことを機会に、全てのモデルのレビューにトライしたいと考えました。

AG、HB、CU3種類のAXIOS

製品

この3種のラインナップとは、以下の異なった3種の導体を使用することで、それぞれ個別のモデルを構成しています。

※画像左から、AXIOS-AG、AXISO-HB、AXIOS-CU

①モデル名”CU”。全16本の導体がOFHC(高電導度無酸素銅)で構成されたケーブル。

②モデル名”HB”。OFHCとピュア・シルバー導体を、それぞれ8本ずつ使用したハイブリッド・ケーブル。

③モデル名”AG"。全16本のケーブルにピュア・シルバー導体のみを使用したトップエンドのケーブル。

 今回のレビューにあたって使用したAXIOSは、全て1.2Mでソース側プラグはステレオ・フォーン・ジャックのためアンバランス伝送となります。(CUモデルのみゴールドメッキのプラグを使用しています。)

それぞれの希望小売価格(税別)は以下のようになります。

CU:AX/CU/3C/1.2M(アンバランス/ノーマルタイプ1.2m)¥90,500

HB:AX/HB/3C/1.2M(アンバランス/ノーマルタイプ1.2m)¥258,000

AG:AX/AG/3C/1.2M(アンバランス/ノーマルタイプ1.2m)¥390,000

 

注)AXISOは対応ヘッドホン、長さ、その他の仕様によって価格が異なります。

詳しい価格表とオーダーシート、対応ヘッドホンリストはこちら

試聴にあたっての機材について

本レビューにあたって使用した機材は以下のように、ヘッドホンとパワーフィルターを除き、D&M Import Webサイト内にある他のヘッドホン・レビューで使用している機材と同様です。

ヘッドホン:DENON AH-D7200

USB DAC/ヘッドフォン・アンプ:Marantz HD-DAC1

■音源:iPhone7からのWAVデータ

USBノイズ・フィルター:audioquest JitterBug

USBケーブル:audioquest USB Diamond

電源ケーブル:NRG-X3

■パワーフィルター:Lightspeed X series X-1及びENCOUNTER

『DENON AH-D7200と付属ケーブル』

製品

AH-D7200のケーブルは当然着脱式で、7N OFC導体を使用した凝ったケーブルが付属しています。

PVC層の外側に布製のジャケットで覆われた本ケーブルはAXIOSに比べると相当にがっちりと硬い印象を受けます。

この純正組み合わせによるサウンドは、非常にバランスの取れたものですが、どちらかというとややタイトでダイレクトな表現に長けていると言えます。勿論、分解能も十分に高い。

しかしながら、ゆったりとした表現、漂うような表現や柔らかさ、間接音の消えゆく様子といった描写よりは、ストレートでフォーマルな表現を得意としたケーブルであると言えます。スタジオなどにおけるモニタリング等にも適したカチッとしていながらニュートラルなサウンドです。

『DENON AH-D7200とAXIOS -CU』

製品

一方のKIMBERのAXIOSを構造面から述べると、”CU"、”HB"、”AG"全てに共通で、一般的なケーブルで多く使用される外皮用の厚いPVC層を持たず、FEP(フッソ化エチレンプロピレン)を絶縁体とした16本の導体を単に編んでケーブルを構成しているため、それなりの太さがありながら、非常にしなやかで癖が無く、ヘッドホン装着時にかかるストレスを相当低減しています。

ソース側に接続されるプラグとYジョイント間には、網み込まれたケーブル内に細いテンションロッドが内蔵されていて適度な「しなり」を確保しています。これにより、ケーブルがだらしなく「くねくね」した形状になるのを巧みに防ぎ、美観と同時にそれを手にした際、或いはヘッドフォンを装着した時の感触(柔らかさと適度なしっかり感の両立)を確立しています。

さて、そのKIMBERのAXIOS-CUのサウンドですが、コアなAH-D7200の特質を残しつつ、オリジナルのケーブルに対し相当な表現方法の変化が見出せます。

それはAXIOS-CUのサウンドが非常にワイドレンジでいながら、単に機械的、無機的なフラットバランスではなく、有機的かつ立体的な表現に長けているのが一聴して分かります。

またオリジナルのケーブルに比べ、サウンド・テクスチャー的にはやや「柔らかい」方向と言えますが、それは決してダルな柔らかさではなく、高い分解能とワイドレンジ、低歪によってもたらされる自然な柔らかさが特徴です。これはまた長時間のリスニングを可能にする大きな美点となります。

分解能という点では、オケの全体的な見通しが良くなるだけでなく、楽音とそれを取り巻くエコー成分の分離、自然な音色、エコーの微妙な減衰などの聴き分けがより明瞭になります。

但し、高い分解能をひけらかすような表現では決してなく、あくまでもナチュラルなプレゼンテーションの中に、必要であれば微細なディテールをいつでも引き出せる、そんなポテンシャルを持ったケーブルになっています。

『AXIOS-HB』

製品

前述のように、8本のOFHC(高電導度無酸素銅)と8本のピュア・シルバー導体で構成されたハイブリッド・モデル。

試聴前は、そのキャラクターをAXIOS-CU(銅導体)とAXIOS-AG(シルバー導体)の単なる中間種のようなものを勝手に想像していましたが今回良い意味で大きく覆されることになりました。

そのサウンドは、まずAXIOS-CUに比べ明瞭度が圧倒的に高められたものであって、それはどこか特定帯域に強調感を持たせてそのように感じさせるというような姑息な手法によるものではなく、もっと本質的な改善によるものであると感じられます。言ってみれば視界を隔てていたガラスの透明度が著しく向上したことによって、或いは取外されたことによって全てがよりハッキリ、クッキリ、かつ(当たり前ながら)自然に見えるのと同じように聞こえるのです(変な言い方ですが)。ガラスの透明度がアップしたというのは、いわば耳に刺さる歪成分やにじみが低減されたことによるものであって、そのためボリュームも無理なく上げられるし、長時間のリスニングもより楽にしてくれます。

ボーカルや楽器のサウンドとその周囲のエコーや雰囲気もより鮮明に鳴らし分けてくれます。

そのDNAの50%はAXIOS-CUと同じながら、この明瞭度の強力なアップによってAXIOS-CUとAXIOS-HBはあたかも全く別のケーブルのように感じます。

AXIOS-CUに比べるとAXIOS-HBは、よりクリアーで強靭で気品がアップしています。

『AXIOS-AG』

製品

AXIOS-HBに比べ、更に切れ込みスケール感共にアップします。また妖艶ともいえる独特の艶が乗ります。

AXIOS-HBのサウンドを、ヘッドフォンで聞ける今日の最先端を行くモニターサウンドとするなら、AXIOS-AGのサウンドはいわばヘッドフォンで聞けるオーディオの桃源郷そのものであると言えます。(但し、モニターとしての使用には?マークが付きますが。)

このような体験は、ジオメトリーは同一でありながら、導体のみ高品位の銅とピュア・シルバーを使用したケーブル間の比較試聴において過去に何度もあり、その音色の傾向は、(極論すると)よりモニターライクな高品位銅に対し、オーディオ美溢れるピュア・シルバーとなると思います。

AXIOS-AGの独特の艶が乗ったピアノはあたかも玉を転がすようであり、オケにおける解像度も更にアップし顕微鏡的な分解能をもって展開されます。しかしそれらは決して現実を映し出すモニター的サウンドではなく、オーディオの世界に構築された一種の妖しくも美しい虚像を垣間見るようなサウンドなのです。

サウンドが漆黒のバックグラウンドからすっくと力強く峻厳に立ち上がる様は、まさにオーディオ的な快感の極致ともいえます。

ここで展開されるAXIOS-AGのサウンドは、もはや好きな音楽をぼんやり聞き流すことを許さず、否が応でも音楽に引きずりこまれるような、或いはシリアスに没頭せざるを得ないようなパフォーマンスを持つに至ったと言えます。

すべてのAXIOSは専用ケースを付属しています。

製品

※AXIOSに関する過去の記事はこちら

※AXIOS-HG/AGのニュースリリースはこちら

※AXIOSの「オーダーシート」&「最新の対応ヘッドホン一覧」&「価格表」はこちら

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